箱書には香山と観山の名が記されている。香山没後、観山は1917(大正6)年に帝室技芸員に任命されている。横浜にゆかりのある偉大な芸術家二人によるコラボレーション作品である。
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下村観山(しもむら・かんざん)
1873(明治6)年- 1930(昭和5)年岡倉天心(1863-1913)に早くから才能を認められ、筆技に関しては近代日本画界屈指と評されている。横山大観(1868-1958)や菱田春草(1874-1911)とともに、門下三羽烏とよばれ日本画の近代化を推進した。
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